■出 演 キム・ソナ、ヒョンビン、チョン・リョウォン、ダニエル・へニー、クォン・ヘヒョ イ・ギュハン、イ・ユニ、ナ・ムンヒ、キム・ジャオク、イ・アヒョン 他
■企画意図 ある調査によると韓国女性の73%が、自分は太っていると感じているらしい。 10人中7人が太っていると思い込んでいることになるわけだが、われらが主人公 “ キム・サムスン ” もご他聞に漏れずこの中に属する。 失恋のヤケ酒で7kgも太ったデブなオールドミス。かろうじてパティシエの資格は持っているものの、一番のかきいれ時であるクリスマス・イヴに解雇された。 恋人もワンルーム・マンションもマイカーもない。理想と現実の上に片足ずつ乗せている、ごくフツーの29歳の女性だ。 映画のようなロマンスを夢に描いているけれど、期待するだけムダなこともわかっている。仕事に没頭している間は、結婚なんかしなくても1人で生きていけるような気になれるし、しこたま稼いで一生旅行もしたい、たまに優しくしてくれる年下の男にときめく一方で、放たれた矢のごとく瞬く間に過ぎていく時の流れにふと不安を感じることもある。 大金持ちになりたい。そうすれば心の奥底に秘めている夢も叶いそうな気がして…。 10人の中の7人であるこの世の平凡なサムスンたちにロマンスを贈る。 チョコレートの包みをおまけにつけて。プレゼントをもらったサムスンたちが、ドラマの中のサムスンのように元気にたくましくなってくれることを願いながら。 人生に裏切られた気持ちになっても、恋に泣いても、道をはずすことなくしっかりと生きていけるように。
■ヒョンビン(ヒョン・ジンホン 役) フランチレストラン「Bon Appetic」オーナー。誰にでも立ち入ってもらいたくないことがある。むやみに触れられたくない心の傷。そんな彼の心の傷とは3年前、交通事故で死んだ兄と兄嫁、その事故で不自由になった自分の左足、そして彼のもとを去った女性、ユ・ヒジンによってできたもの。 事故が起きる前から彼は穏やかな性格ではなかった。事故が起きる前まで、彼は恵まれた人生を送っていた。ホテル業を営む裕福な家庭に生まれ、頭脳明晰でルックスも抜群、この世に怖いものなどなかった。自分が起こした事故によって兄と兄嫁を失ってから、彼は恐怖というものと本当の悲しみを知る。そして以前とは違い冷ややかで、ひねくれた人物になってしまった。 兄と兄嫁を殺してしまったという罪悪感が、いつしか “ 自分は幸せになってはいけない人間 ” に変わり、自己嫌悪の塊となってしまう。そんなふうに自分を追い詰める彼を残してヒジンは去ってしまう。何の説明もなしに、ただ3年待ってほしいと言い残して。
■ダニエル・ヘニー(ヘンリー・キム 役) 医師、アメリカに養子に行った韓国系アメリカ人。2歳の時からアメリカで育つ。信仰心の深い養父母に愛情をたっぷり受けて育ち、養子というコンプレックスがない。髪は黒くても西欧の合理的な考え方を持ちあわせた人物で、信心深く温厚で寛容な性格だ。韓国語は流暢ではない。もともと口数が少なく寡黙な男。ガン治療のためにヒューストンに来たヒジンに一目惚れし、医師として男として全身全霊でヒジンの治療に力を注 ぐ。ヒジンにとって自分は、尊敬する医師でしかないことも知っている。ヒジンがジンホンのもとに帰りたい一心でガンと闘っていることも。だから何も望まない。ただ彼女のそばにいて、愛情を注ぐだけで満足していた。ところがそんなある日、5年の治療期間を終えずにヒジンが突然帰国してしまう。ヘンリーは愛する女性を追って、休暇届を出して韓国にやってくる。そして病気のヒジンと同じホテルに留まり、主治医として熱心に彼女を看護する。ヒジンを心から愛していながら決して束縛しようとせず、ジンホンとの恋が実ることを本気で祈り、病気の完治を願っている。
■イ・ユニ(チャン・チェリ 役) ヒョヌのフィアンセ。 美人でスタイル抜群。イケメンが大好きなブリッ子。チヤホヤされるのに慣れていて、男の扱い方が身についている。事業家の娘でずいぶん前からジンホンに片想いしていたが、花嫁修業しながら次から次へとお見合いレースをこなし、やっとおめがねにかなったミン・ヒョヌとの結婚が決まった。イケメンで派手な彼が一目で気に入り、この機を逃すものかと必死になっている。ジンホンと彼の昔の恋人ヒジンのラブストーリーを知る人物で、それを利用して事あるたびにサムスンをいじめる。サムスンとヒョヌが以前恋人同士だったことを知ると、悔しさと腹立たしさがこみ上げてきた。何の取り柄もないサムスンとライバルだということが許せなかったのだ。サムスンとの関係は祖母の代に始まった。チェリの家では祖母の代からサムスンの家の精米所を利用している。家の行事に使う餅、唐辛子、ごま油など、すべてサムスンの家で調達していた。サムスンも子供の頃、配達に行く父親についてチェリの家に行ったことがある。中学、高校でも先輩後輩の関係だが、チェリはその頃から取り巻きのいた美人、サムスンはバスケットに夢中だったので、特に親しくもなかった。そんなサムスンが恋愛においては自分のライバルなのだ。チェリのプライドはズタズタに傷つけられてしまう。しかも、ずっと想い焦がれたジンホンがサムスンの恋人で、フィアンセのヒョヌまでがサムスンのところに戻ると言うのだから気が気でならない。
■ナ・ムンヒ(ナ・ヒョンスク 役) ジンホンの母。江南にある五つ星ホテルの経営者。専門家が認めるほどのやり手である。若い頃から実父の手ほどきを受け、ホテルを受け継いだ。夫は研究一筋の大学教授だったが、40代で急死する。子供たちがロマンティストなのは父親譲り。特に長男のジンテが一番その影響を受けていたが、その長男にも先立たれてしまった。期待していた次男のジンホンは、罪悪感に苛まれ家に居つこうとしない。そろそろ後継者として教育してホテルを任せたいのに、当の本人はレストランにしか興味を示さず困っている。しかも、サムスンというヘンな女の子に夢中になっている。だからなおさらジンホンの結婚を急いでいる。ジンテの忘れ形見であるミジュの母親代わりになれる女性が必要だからだ。情の厚い女性だが、普段は表に出さない。
■キム・ジャオク(パク・ボンスク 役) サムスンの母。貧乏な生活に耐えられなくて20歳になったばかりの頃、精米所の長男に嫁ぐ。次から次へと産んだ子は女の子ばかり。どうしても男の子が欲しくて40歳すぎて産んだ子がサムスンだ。大家族の生活を維持するためにいつしかつましさが身につき、米粒ひとつ捨てることがなく、手に入れたものは握り締めて絶対に離さない。生活が楽になった今では娘たちにとがめられるが、一度骨身に染みついた倹約精神が簡単に変わることはなく、娘たちの贅沢をむしろ厳しく叱り飛ばす肝っ玉母さん。娘たちを育て上げ、さあこれからのんびりしようと思った矢先夫を亡くす。夫の死を嘆く暇もなく、今度は亡くなった夫が生前交わした借金の保証問題で、家を手放す騒動に巻き込まれる。
■イ・アヒョン(キム・イヨン 役) サムスンの2番目の妹。突然変異ではないかと思わせるくらい姉妹の中で際立つ人物。器量もよく、スラリと していてスーパーモデルを彷彿させる。IQも高く鋭くてセンスがある。子供の頃から女王のような気質を持っている。感情的ですぐアツくなるサムスンとは違い、常に冷静で理性的、教養も豊か、一般常識も身についていて、姉妹に何か起きるとすぐさま分析して的確な判断をくだす。身のこなしもエレガントで、人に忠告することが大好き。有名大学を卒業し、美貌と知性を兼ね備えた理想の女性として男たちの憧れの的になっていた。中学1年の時に始まった彼女の恋愛史は、37人の男性との交際を経て28歳で終止符を打つ。それまでの関係をすべて清算し、突如お見合いモードに転換。冷静に条件を分析して、大企業の有望株のサラリーマンと電撃結婚する。ところが海外勤務を命じられた夫についてアメリカへ渡ったのも束の間、離婚届片手にさっさと出戻ってきた。不思議なことがあるもので、実家に帰ってきた彼女が一番最初にしたことは父親の餅を食べること。精米所の次女に生まれたのが間違いだったと言い、それまで一切口にしなかったイヨンだっただけに、周囲は驚くばかりだった。