◎金処善(キム・チョソン)役:オ・マンソク *子役:チョ・ミンス
愛する女人のために自ら宦官となることを選んだ男。
癸酉靖難(ケユジョンナン)のあと、寧越(ヨンウォル)に流刑されていた端宗(タンジョン)が賜死するや、端宗の忠臣で内禁衛武士だったチョソンの父キム・ジャミョンは、世祖暗殺を決行するが、親友の内侍チョ・チギョムの裏切りにより殺される。臨月だった母・オ氏が、逃亡中の山中で産んだ嬰児のチョソンはソギィ老婆の娘のウォルファに拾われ育てられる。
チョソンはウォルファを実の母親のように思い、ソギィ老婆の内侍養成所で教育を受ける幼い内侍と共に成長する。王族の邸に出入りするウォルファの縁で、母の実家で暮らす後に成宗(ソンジョン)になる者乙山君(チャウルサングン)と出会い、身分を超えて文字も学び分け隔てのない友人になる。
毒蛇に噛まれたソファを助けたことでチョソン、ソファ、者乙山君は三人だけに通じる思い出と深い縁で結ばれながら成長する。 やがて父の仇敵にして宦官を統括する長官=チョ・チギョムの養子となり、宮廷で内侍としての人生をスタートする。
◎ユン・ソファ 役:ク・ヘソン *子役:パク・ボヨン
許しによって真実の愛を実現した美しい女人、廃妃尹氏(ペビユンシ)。
世宗(セジョン)実録と高麗史節要の編纂に参画した父親の血を引き、聡明で学識に秀でた両班の娘。
12歳の時、母シン氏とドソン寺へ寺参りに行き、毒蛇に噛まれたところをチョソンに助けられ運命的な出会いをする。
そして仲のいい兄妹のように過ごしながら王族の者乙山君(成宗)と出会い、三人は身分の相違を超えて思い出深い子ども時代を送る。
幼い日の成宗に見初められ、長じて後宮に迎えられる。
意図せず初夜に同衾を拒否し、自らのチョソンに対する思いに気付き始める。
閨房のそばで控えているのは幼い頃から事あるごとに世話を焼いてくれたチョソン…。しかし今となっては王の女と内侍という身分。お互いを気遣い合いつつ、微妙な心の揺れを感じながら馴染みのない宮廷生活を始める。
◎成宗(ソンジョン) 役:コ・ジュウォン *子役:ユ・スンホ
王宮の中で純愛を貫こうともがく若い賢王。
世祖の長男だった懿敬世子と仁粹大妃韓氏の次男。出生数ヵ月後に父が夭逝して母が実家に戻ったため乳母のオ尚宮の手で育てられる。厳格な実母よりオ尚宮に深い母性を感じる。
11歳で韓ミョンフェの娘と結婚。睿宗が夭逝するや世祖の王妃だった貞熹王后と韓ミョンフェの政治的結託により、兄の月山大君を退けて13歳で朝鮮第9代国王の座につく。
20歳になるまで、垂簾政治をした祖母貞熹王后から政治を学びながら、厳格な母の仁粹大妃には真心を持って篤く孝行して仕える。
学問に勤しみ聡明で勲旧大臣を牽制するため士林派を登用して朝鮮の性理学的統治基盤を築こうとした王である。
少年時代にソファを一目見て妃に迎えると深く心に誓ったが政治的理由で韓ミョンフェの娘と婚礼を強いられるが、ソファに対する気持ちを抑えきれず、ついにはソファを側室として迎える。
◎チョ・チギョム(40代-70代) 役:チョン・グァンリョル
男性を切除して天下を掌握できるならば、
それが丈夫の生き様だという考えの内侍府首長。
全内侍にとって権威と威厳の象徴。チョソンの実父の仇なのだが、養父になる。血のように赤い唇と白い肌。青みを帯びた眼光を放つ険しい容貌と、自分に挑む者には血も涙もない残酷な気性だが、膝を折って従う者には父親然として対するカリスマ性を備えている。
癸酉靖難の時、韓ミョンフェと結託して世祖を即位させるのに功を立てた後、王室と勲旧大臣たちの庇護の下、富と権力を手にする政治内侍。
チョソンの生母、オ氏を者乙山君の乳母にして王宮に入れ情報収集網を完備し、政治闘争の影の実権者として君臨する。韓ミョンフェのような宰相たちさえもチョ・チギョムを甘く見下すことは出来ない。
衣冠の皺も我慢できない潔癖性だが切り落とした男根に対する劣等意識からか数人の妻妾を持つほど色欲と金銭欲が強い。
ソファを中宮として入内させる過程と廃妃として追放し賜死するのにも深く関わる人物で、後に内侍府改革に乗り出すチョソンにより失脚。
チョソンに対する復讐心を燃え立たせて、パク・ドックなどと共謀して世子廃位を謀る。流刑罪に処せられ賜死の危機に立つがチョソンの許しで命拾いをし、熱い涙を流す人物。
◎貞熹(チョンヒ)王后(40代初盤−60代中盤) 役:ヤン・ミギョン
朝鮮最初の垂簾政治で権力を握った女丈夫。
世祖の王妃、坡平尹氏。
癸酉靖難の時、世祖が逡巡するや自ら仕立てた甲冑を着せて出兵させたという逸話が伝わるほどの強いカリスマ性を持った豪胆な女丈夫。世祖の死後、睿宗が19歳で即位するや朝鮮王朝最初の垂簾政治を始めた女性政治家だ。
睿宗の夭逝で危機に瀕した王室を守ろうと、申叔舟、韓ミョンフェなどの大臣たちと政治的な結託をして、嫡長子相続の王統継承を捨てて睿宗の二番目の甥で韓ミョンフェの婿だった13歳の者乙山君(成宗)を王位につける。
王室の長老として成宗が成人するまで垂簾政治を行い王室の権力掌握をした老獪な政治家。政治的カリスマを超える温かい人間味を具備している。ソファの父、ユン・ギギョンが世祖即位に貢献した功臣だったという縁で入内したソファに目を掛け慈しむ。ソファが中殿に上がると政治的な危機状況のなかで廃妃論議が起こる。ソファを庇うが結局仁粹大妃に押し切られ廃妃に同意する。この時の罪責感のため燕山君擁護に立ち、世子冊封を成立させる。金チョソンの政治的後援者であり精神的支えでもある。
◎仁粹(インス)大妃(20代−60代中盤) 役:チョン・インファ
成宗の生母。世祖と貞熹王后の嫁。
冷たい美貌に似つかわしい厳格さと規律を重んじる性格。
世祖の長男、懿敬世子の世子嬪であったが世子が夭逝したため実家に戻る。
睿宗の突然の死により月山大君と者乙山君に王位継承が論じられるなか、長男の月山大君を推挙したが姑の貞熹王后と朝廷の大臣に押されて意を通せない。
20歳で寡婦となり、二人の息子を頼りに生きる他に道はなかった女性で、子に対する愛情は人一倍強い。特に成宗は政治的な面では姑の貞熹王后を頼りにし、母子の情は乳母のオ尚宮(キム・チョソンの生母)に感じていた。このような状況がより一層成宗への執着と所有欲を煽り立てたのだろう。
成宗がソファを寵愛し、中宮まで上るや、息子に対する執着と所有欲はますます募り、嫁尹氏と全面対決して廃妃にまで到る。成宗を息子というよりは一人の男として側に置こうとする仁粹大妃とソファの嫁姑争いはやがて孫の燕山に対する憎しみへとつながり、最期は息子一家の悲劇となって幕を下ろすことになる。
|