■時代背景~朝鮮王朝19代王 粛宗〈在位:1674~1720年〉~

 
 ①もっとも党派闘争が激しかった時代

  粛宗時代は朝鮮王朝でももっとも党派闘争 が激しかった時期で、たびたび政局が大きく 転換した。
  その闘争はひとたびどちらかの勢 力が主導権を握ると、敵対勢力を徹底的に弾 圧する凄まじいもので、
  互いに命を賭けた死 闘でもあった。
  党派闘争は宣 ソン 祖ジ ョ 時代に儒学系 政治家が東人派と西人派に分裂して始まり、 その後、東人派は
  南人派と北人派に分かれる。
  どの派も栄枯盛衰を経るが、粛宗時代には南 人派と西人派の闘争がピークに達していた。
 
 ②妖女・チャン・ヒ ビ ン(張・禧嬪)と 聖女・イニョン(仁顕)王后

  党派闘争の象徴的存在が朝鮮王朝 最凶の妖女とされる張禧嬪と、聖女 と謳われた仁顕王后だ。
  張禧嬪は南 人派を、仁顕王后は西人派をバック に王妃の座をめぐって対立した。
  禧嬪は仁顕を追い落として一度は王妃 の座につくが、西人派の巻き返しで 仁顕王后が復位すると、
  最後は死を 命じられた。ふたりの劇的な争いは 何度も映画化、ドラマ化されている。
 
 ③不平等な社会に民衆が 立ちあがった武力組織「剣契(コ ムゲ)」

  ドラマでトンイの父が率いる剣契は朝 鮮王朝後期に実在した地下組織だ。
  結成 時期ははっきりしないが、粛宗時代にそ の存在が確認された。
  似たような組織に奴婢(ぬひ)が個人的な恨みで主人を殺そうとし た殺主契(サルチュゲ) があるが、
  それよりも大きな目 的を持っていたとされる。
  ドラマではや や美化されている面もあるが、不平等な 社会に抵抗しようと初めて民衆が立ちあ がった組織と
  評価する声もある。


*2010年7月KNTVガイドから抜粋*